昏夢のなかで

モザイク

2018.04.16

土曜の夜、妻も飲み会でいなかったので一人ふらふらとサンロクにあるなじみの飲食店を訪れた。「すいません。予約してないんですけどはいれますか?」店がどんなに空いていてもこれがご挨拶。ところがこの日はマスターから「ごめん荒井君。今日満席なんだわ。」との返事がかえってきた。「冗談でしょ」っておもわず失礼すぎる一言を発してしまうわけなのだが、それくらいここは予約なしでも一人なら確実に入れるお店なのである。(これも大変失礼)

行き場を失った空腹のボクはパリ街にある「てんぷら五感」へと向かった。オープンしたばかりだし、最初はあまり宣伝もしないと聞いていたので一人なら入れるかなと思った。階段を上がっていくと店内の賑わいがドアの外に漏れてきている。ちょっと中をのぞいてみると完全に満席だった。

上の写真は「五感」のカウンター。バックはモザイクタイル。ボクとスタッフ2名で仕上げたのだが使用したモザイクの数は10000ピースを超えた。構想から納品まで何日もかかったが外注してしまうとかなりのコスト増に見舞われたはずなので製作の自由度が増したことなども考えると、手仕事の痕跡が多少荒っぽく残る仕上がりにも満足はしている。

いつも感じることだが飲食店の最高のインテリアは何と言っても「人」なのだろう。満席で賑わう店内の活気はどんなデザインをも越えていくし、自分が飲食店で楽しんだ記憶をたどると例外なくそこには風景や食欲をそそる匂いとともに賑わいの中心をなしている「人」の存在があるように思う。

そうは言ってもいつも確実に入れるすいてるお店もボクにとっては大事なんですけどね。(笑)