昏夢のなかで

市内謎のソバ屋で

2019.02.07

打ち合わせが終了したのがちょうどお昼少し前だったので、その近くにあるソバ屋さんに入りました。だいぶ昔に入ったことがある気がするのですが細かいことは何も覚えておりません。昼時というのにお客は自分一人。この時点ですべてを察して一番安いシンプルなそばを頼めばいいものをボクが注文したのはエビてんぷらそば。メニューで確か一番高額だったはず。なんかこう失恋したときに悲しい音楽ガンガン聴いてもっとみじめになって大泣きしてやるっ!みたいな若かりし頃ならだれしも経験のあるような行動(ちょっと違うか?)を五〇を超えたおっさんがガラスキのソバ屋でとってしまったのです。(笑)

他にお客がいないにもかかわらずそばが出てくるまで二〇分以上かかったでしょうか。察するにお湯も油も準備が整ってなかったのでしょうね。これは旭川近郊の町村でもまったくはやっていないソバ屋ではアルアルなことなので別に驚きもしないし腹も立ちません。そばを待ちながら色々と考えます。今日のお客は自分ひとりなのだろうか?売上九〇〇円程度で二人の従業員が食ってくことはできますまい。さてはぶっとい不動産収入でもあってこのソバ屋は趣味でやっているものなのか?あるいは親から膨大な遺産とともにこのソバ屋を引き継いで税金対策でこの店をやっているのではないか?形式だけの営業を維持するために味をコントロールして、できるだけ客が入らないようにしているもののアホな客が一人入ってきて厨房の向こう側では店主がくわえたばこしながらにがにがしい顔でそばをつくっているのではないか?と想像はつきないわけです。

えび天そばがついにきました。ビジュアルはお世辞にも食欲をそそるものではありませんでした。いやしかし見た目がすべてではありません。まずはエビ天から。食感はまさにかりんとうです。てんぷら堅揚げ選手権なる大会がもしあったとしたなら間違いなく優勝したでありましょう。でもね、日本人は日ごろからもっとこのような堅いものを食べるべきなんです。つぎにそばです。歯ごたえ、のどごし、共にどのお店とも比較困難。唯一無二天上天下唯我独尊ガラパゴス。もし例えるなら失礼な表現ではありますが、のびた緑のたぬきというのがしっくりくるでしょうか。つゆですが今どきイベントでも出てこないキングオブ業務用のような味です。つまり無茶苦茶なまでに万人受けするという意味です。そうこうしているうちに一人の男性客が入ってきました。ボクはこの客が通りがかりなのかそれとも常連さんなのか注視することにしました。なれた感じだったので常連と推察しました。常連様はこの店でいったい何を注文するのか?非常に非常に気になるところであります。そして彼が注文したものに衝撃を受けました。なんと彼はラーメンを注文したのです。確かにメニューにラーメンがあります。ここは本当はラーメン屋なのだろうか?ボクは一見ソバ屋のような外観と店名をもつこのラーメン屋でウッカリそばを注文してしまった愚か者なのだろうか? 
この続きはいつの日かまた。(笑)