昏夢のなかで

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病院嫌い

2018.02.02

ナコミがしきりに口の周りを触っているので病院に連れていくことにした。捕獲してカゴに入れるとこの世の終わりのような声を出して鳴く。診察台に上がると手に多量の汗をかくし毛もたくさん抜ける。相当なストレスがかかっているに違いない。ナコミも辛いがボクも辛い。家に帰ってきてからチュールで機嫌をとろうとしてもしばらくボクによりつかない。一度壊れたナコミとの関係を修復するにはそれなりの時間がかかるのだ。診察の結果、奥歯のぐらつきが判明したのでその場で抜歯してもらった。

1年ほど前、水を大量に飲むようになり心配して診てもらうと腎臓の機能が低下しているとの結果だった。その後水を飲む以外は特に変わった様子もなかったので治療もしていなかった。ついでなので血液を採取してもらって数値を確認すると昨年とほぼかわりなかった。最近は良い治療があるので1カ月に1度きて注射した方が良いと先生に言われた。その治療で数値が劇的に改善するわけではないが進行するのを止める、または遅らせることが出来ると言う。どーすればいいのかな?

死生観

2018.01.31

先日、伯父の通夜に参列した。家族葬で出席者10数名、いつも意味不明だなぁと思う集合写真などもなくシンプルで良い式だと感じた。

ボクは無宗教である。宗教に興味はないし、今後も信仰するようなことはないだろう。しかし、3大宗教を始め多くの宗教が説いているように「あの世」の存在などについてはもしかすると信仰心のある人よりも興味があったりする。なにせ人類の誕生、人体の神秘、宇宙の謎、考えてみると自分の周りは不思議なことだらけなのだ。現実の世界であの世を予感させるような出来事は日常的に起きている。このような科学では説明できない現象の全てがトリックや勘違いというわけではないだろう。まぁこの話はこのへんで。

自分が死んだらこんなふうにしてほしいと家族に宣言してみた。葬儀はやらずに死後24時間待って焼き場に直送する。遺骨は全て細かく砕いて他人の迷惑にならぬよう捨ててもらう。墓や納骨堂も必要なし。もちろん戒名なる死後差別を受けるような名前なんかもいらない。坊さんのお経も一切不要である。ちなみに生まれ変わるとしたらもう地球はイヤですね。殺し合いのない平和な星に生まれたいです。

あけましておめでとうございます。

2018.01.10

 明けましておめでとうございます。今年もまた1年間お付き合いください。

 昨年の大みそか早朝6時半。まだ開店前の巨大なスーパー。店内にはこれから始まる大混雑を予感させるかのように第九が響きわたっている。お客として何度も訪れているから見慣れているはずの店内。しかし立場が変わってそこにいると、それは全く違った世界に見える。そうボクは短期のアルバイトスタッフとしてそこに立っていたのだ。

 息子の受験もあって、今年の冬休みは旅行に行くことはないと早くから決めていた。10日余りの休暇をどのように過ごすか考えていた12月初旬、フリーペーパーの求人欄に目がとまった。運送や流通業界での年末年始短期アルバイトの広告である。1週間前にも同じ広告が出ていたので初めて見るわけではなかったが、思うように人材が確保できてないことは予想できた。「よしっ やってみっか」いくつかの後押しする理由はすぐに見つかった。まずは人材不足でどこも困っていると思うので社会貢献になると思った。日頃から人を使う仕事をしているのでたまには逆の立場になってみるのも悪くないなと。もう一つはこれが最大の理由なのだけれど、非日常的時間、すなわち疑似旅行的なものを体験できるのではないかと考えたのだ。

 選択肢は色々とあったが大手流通に絞って面接日を決めた。まずは履歴書を書くところから始める。自分自身が履歴書を書くのは約30年ぶりとなるがなんだか不思議な気分になった。履歴の一番下の欄が代表取締役就任~現在に至るで終わっている。そもそもこんな怪しい経歴で短期のアルバイトとはいえ面接に受かるのだろうか?という一抹の不安をかかえたまま面接会場にいった。面接会場では3ケタの計算や性格テストみたいなものを受けた。3ケタの計算については自分でも驚くほどスピードが遅くなっていて出題数の半分程度しか制限時間内に解答できなかった。次に売り場の主任と面接をした。当然、何故会社を経営してるのにアルバイトなのかということを訪ねてきたから「どこも人手不足と思うので社会貢献の一環です」と答えた。この件をスルーされても困るなと思っていたので良かった。その後は焼き鳥を焼いた経験があるかどうかをきかれたので「これまでイベントでいやというほど焼いてきました」と答えた。合否の結果はその場ではなく、2日後に電話がきて採用が決まった。

 というわけで「大手スーパーの裏側にいざ潜入」ということにあいなった。大晦日という日はスーパーにとって1年で最も売れる日らしい。この日は売り場に朝6時までにいかなければならず、前日は寝過しては大変と思い、良く寝れなかったがまだ周囲が真っ暗な中、ワクワク8割不安2割、そんな状態で売り場に向かった。与えられた仕事は焼き鳥。朝から夕方まで8時間近く、焼き鳥を焼く準備をしたりたり、焼きあがった焼き鳥にタレを塗ったりする仕事を任された。物凄く沢山のことを覚えなければならないというわけではないが焼き鳥の経験があるかないかでは相当な違いがあると感じた、また日頃の居酒屋通いのおかげで焼き鳥の種類がわかっているのも大きなアドバンテージとなった。最も忙しい日でパートの人たちもピリピリしているはずなのに怪しげなアルバイトのオジサンに、想像よりもみんな優しかった。 
 年末の忘年会でこのアルバイトのことを同い年の経営者仲間に話していた。酔っていたせいもあるかもしれないが「何でおれも誘ってくれなかったの?」という話になった。もしボクがここで役立たずと判断されると来年からこの話がなくなってしまってもイヤだし、なにしろ貢献するために来たわけであるから初日から全力で仕事をした。慣れない環境に力が入っていた部分もあると思うが終わった後はなかなかの疲労感だった。
 5日間のアルバイトはあっという間。仕事になれたころで終了だ。最後に売り場の主任やパートさんに「とても助かりました。来年も是非っ」と言ってもらえたのが嬉しかった。

 アルバイト先のレストランの厨房が異常に汚くて、客としては2度と行かなくなったと言う類の話を昔はよくきいた。実際大手のスーパーの裏側はどうなのだろうかと興味があったが働いてみると衛生管理には非常に厳しかった。使い捨てのビニール手袋の交換を忘れかけてパートさんに何度か注意された。火を通すものにもここまでするのかという徹底ぶりだった。焼き鳥もパック用のものはオーブンで焼くが店頭に並べる焼き鳥は炭で丁寧に焼いているのも驚きだった。普通は見ることのない巨大スーパーの裏側を見てここの客で良かったと思えた。
 大晦日や元旦にこれほど多くのお客がやってくることも、我が家ではほとんど食卓で見ることのない焼き鳥がこんなに売れることも今回初めて知ったことだ。この5日間の体験は少なくとも行き慣れたハワイ旅行よりもボクにとってはずっと刺激的だったし、連日売り切れになる焼き鳥コーナーにいて沢山の食卓に貢献できたという満足感も大きい。そして本業の方にも良い影響が出るかも。例えばスタッフにもっと優しく接するとかね。(笑)てことでこのバトンはS社長に引き継ぐとしよう。
 

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